memoろぐ3

 2006年12月以降のめもログです。

紅桜熱を往生際悪く引きずりつつ、短髪とか仔桂とかポニテとか、なんか桂の髪型の可能性についてよく妄想していたと思われます。髪が伸びて本当に良かった。でも短髪も素敵だったなぁ。
桂さんの髪には、たぶん思い出が詰まってると思います。折っても折れない綺麗な刀、みたいな。にぞにぞが一生懸命汚しにかかったけど、びくともしなかった感がなんとも堪りませんでした。

 

万華鏡の割れる音

多分ぱりんと簡単な音がしたのだ、記憶は何故だか曖昧だけれど。
それに気付いてからようやっと手を伸ばして、その時にはもう、あの頃と同じ瞳はしてくれなくなっていた。

あぁ、なんだ。
あの温かい瞳が好きだったのだと思っていたのに、
何だかもう、どんな瞳だって構わないなんて今更、なんだよな。

 

墓守が首を振って

理想があって、そこに辿り着くより先に、
目の前の甘さに手を伸ばしてしまったり。

そんなこと、誰にでもあって
それで普通なんだよと先生は言ったから。

 

 

 

あの頃は無鉄砲なままでも
気兼ねもなく笑えたけれど

 

根本的な打開策をどぶに流してから始めよう

言葉に出来るとか出来ないとかそんな話はどうでもいい何とでもなる。
そんなことじゃないんだよ問題は、もっとくだらないことだけれど、問題は、

手放したくないのに、きっとそうせざるを得ないと言うこと。

 

かこん、と鳴った気がした

何をしているのだと聞くや否や、あいつは自分の口の中に手を突っ込んで、何やら唸って目に涙を浮かべていた。その後に、人差し指に引っかかって、からんと落ちた白い小さな塊に目を瞠ったのを今でも鮮明に覚えている。

奥歯、と小さく呟けばあいつは勝ち誇ったような顔でにやりとした。それが悔しくて、その目尻に残る水滴を、ぺろりと舌で掬ってやったのは、なかなかに画期的な案だった。

 

のっぺりとした臭気で

 

暢気に漂流する大船の甲板で大の字になると、空がやたらと遠かった。
雲までの距離が永遠のようで、その更にもっと永遠先まで高く遠く上る白が、それなのに決して落ちてはこないと本能で感じていた。

あぁ、あんなに遠いところへ行ってしまったんだなと、



泣いてしまえる自分はまだ、きっと正常なんだ。

 

 

木霊するのに

とんでもないことを企んでいるような顔をして、蓋を空けて見れば結局はいつも同じ事ばかり。

どんな風に手を繋いで、
どんな風に眠りにつくのか。


…そればかりでいられなくなったのは、多分あの、現実に深すぎた戦のせいなんじゃなだろうか。

 

 

 

とんがった濃い緑の先に痛みと懐かしさを感じて指先が震えた。
そっともう一度、押しつけてみるとあの、変に角張って歪な大きい袋を担いだ彼の姿を見た時感じたあの、

なにか魂が浮き出るような焦燥感と期待を、ほんの少し思い出すことが出来て。
 

 

からからと鳴ったのは?

枕に沈めこんだ頬が温かい。布の匂いと静かな夜の色にそっと息を潜めて目を閉じた。

けほっ、と乾いた喉がやけに響く。神聖なこの日に、その部分だけが透き通っていないなんて悔しくて、何度も何度も唾を飲み下した。

――…大丈夫だよ。

不意にそこへ触れたかすかな感触は柔らかくて。

指先の撫でるそれにつられるみたいに、やはり乾いたままではあったけれど、

安らかに、ただ静かに、眠りへと溶けてゆくことが出来た。

 

肩を並べて歩いた

真っ青な空の下も、
茜色の夕暮れも、

あの穏やかな故郷の道も、
違う世界かと疑うような真っ赤な戦場も。


どんな時も隣にはお前が居て、わざわざ無理な作り笑いなんかをする必要も無くただ黙ってその肩を組んだ。

疲れていたのはお互い様で、それでも信じていたのも、きっとお互い様だったんだ。


―――…だからきっとまた次の年も、その次も、その次も。



隣にはこの体温がありますように。
この呼吸が続いていますように。


神なんかでなくて、
お前にだけ、

そんな風に願って、やまなかった。


今でも、ずっと。

 

 

しっかりと抱いて

しかと腕に力を篭める。
比例してじんわりと帰ってくる生温かさは、固めの筋肉が骨を覆った質感だった。
それでもいつかは、壊れてしまうような。


だから、もっと、もっと。

寄ってくれば良い、と思う。


そちらから力いっぱいひっついてくれば良い、と思う。
苦しいくらいが良い。


それで満たしてもらえるものがあって、
あぁ、この安らぎが、



―――…君にも落ちていますように…。

 

 

月の明かりの道標

蒼く鈍く光る色が彼を思い起こさせるから、
ただ、呆然と、そこに落ちる月色のぼんやりとした道を見落としていた。

ここを通っていったのだろうか。


そう思えば思うほど、なんて夢のような世界に踏み込んでいたのだろうと背筋が震える。


手を伸ばしたところで、自分はその道に染まり歩くことが出来ない、

あの銀色がただ黄金に反射するその道を、
たどることが出来ない。
 



以下2009年、再開からの分です。

 

にゃーにゃーにゃーにゃー、発情期ですかコノヤロー。

 

 

公然なんですけど。

手錠、萌え
31巻のランキンの回、銀さんが桂をガン無視してたのは絶対に嫉妬からだと思います。
まさか警察の人に関係者だとか思われたくないためではないと思います。新八は普通に話しかけてたし。
…何、俺以外の奴に手錠はめられてんの…(怒)みたいな。

 

崩れ落ちてもうずもれて

苦しいのか?

苦しいよ。苦しくないの?

…苦しいよ。


そんなやり取りでその鼓動を聞く。


この苦しみが、愛しいから。

 

芽を押さえ込むのか、待つのかの違い

狭い了見ならいっそ喋るな。
そんな風に上から捻じ伏せられたら、自分を見失ってしまうよ。

耳を傾けてくれたから、俺は。